セカンドキャンパス 高見塾長の勉強法指南
高校入試の出題範囲は縮小されるのか?
東京の都立高校で、来年春の入試に出題される範囲が例年より縮小されるという発表がありました。
休校の影響で、授業が十分に進んでいない中3生への対応ということです。削られる具体的な内容は東京都教育 委員会のホームページで発表されていますが、数学でいうと「三平方の定理」以降、社会では公民の一部、国語では「中3で学習する漢字」な どが範囲外となるそうです。このような入試での配慮が行われるのは僕 も4月頃から予想していましたが、全国で横並びになるのではなく、出題範囲を変えないことを発表した県もあり、変更があるにしても都道府県によって微妙な差がでると思われます。
※東京都教育委員会HPより転載
京都府では、このへんのこと はまだ正式発表がありませんが、どうなるんでしょうね。 学校や塾、いろんな先生方が「休校への配慮は当然するべき」「安易に学習内容を減らすべきでない」など、いろんな意見を出しておられま す。僕の意見はどうかといいますと、賛成、反対、どちらでもありませ ん。
「出題されない範囲の中には、高校に入って以降の勉強で非常に大切な内容も含まれている。
簡単にカットしてはいけない!」というのが反対派の主な意見ですが、公立入試に出題されないだけで、学校の授業 で扱わなくなるわけではないのです。
私立の入試では出ることも当然あるでしょうし、中学校の定期テスト範囲にもなるでしょう。
そして、僕 は「入試に出ないんならみんな勉強しなくなるじゃないか」とも思って いません。「これは、入試ではまず出ないところなんだけどね…」とい って、ちょっと発展的な話をしようとすると、しっかり食らいついてくる子がたくさんいることを僕は知っています。学びたい、知りたいという気持ちは、入試に出るか出ないかだけで左右されるものではない、ということを信じたいと思います。
とまあ、ちょっと大げさなことを書きましたが、出題範囲が変更され たとしても、高校入試に向けて今から勉強する内容をそれほど大きく意識して変える必要はなさそうだというのが、東京都の発表内容をみて感じたところです。
京都府でどのような判断がなされるのかはまだ分かりません。入試については最新の情報をふまえつつも、あくまで高校に入ってから、あるいはそれ以降に役立つ知識・勉強のしかたをしっかりと 身に着けてもらいたい。そのことを、ぶれずに目指していきます。
個別指導教室セカンド・キャンパス代表
「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営。
平日ほぼ毎日発行される教室通信「やる気発生装置」は学校情報、受験情報、勉強の仕方等役立つ記事を多数掲載。
保護者や塾生だけでなく、塾関係者や学校関係者にも幅広く人気がある。
教室所在地:〒606-8181 京都市左京区一乗寺地蔵本町26-1
TEL/FAX: 075-711-0399
塾HP:https://www.second-campus.com
e-mail: info@second-campus.com