【2026年(令和8年度)】京都府公立高校 中期選抜の問題分析|過去5年分の傾向を徹底解説

2026年3月6日に実施された京都府公立高校 中期選抜の問題を、全5教科にわたって徹底分析しました。
過去5年分(2022年〜2026年)の出題傾向と比較しながら、今年の特徴や変化点をわかりやすく解説します。

受験生や保護者の皆さまの今後の学習計画にお役立てください。

問題に関しては京都新聞のHPに掲載がある他、京都府教育委員会のHPにも後日掲載されます。

目次

2026年 中期選抜の全体概要

2026年度(令和8年度)の京都府公立高校中期選抜は、例年通り国語・社会・数学・理科・英語の5教科で実施されました。各教科40点満点・試験時間40分の形式は変わりません。全体として、思考力・判断力・表現力を重視する傾向が一層強まり、資料読み取りや記述問題が増加しています。

国語(検査1)の分析

2026年の出題内容

2026年の国語は、古典と現代文の大問2題構成で出題されました。

古典は「挑蔵小船」からの出題で、古文の読解力に加え、歴史的仮名遣いや文法知識が問われました。現代文は「窓」をテーマにした評論文で、意識と距離の関係性を論じた文章が出題されました。抽象的な概念を正確に読み取る力が求められる、やや難度の高い内容でした。

過去5年間の出題傾向比較

年度古典の題材現代文のテーマ特徴
2026年挑蔵小船窓と意識の距離(評論)抽象度の高い評論文
2025年大鏡評論文歴史物語からの出題
2024年古文読解現代評論標準的な構成
2023年俊頼髄脳(和歌・貫之)「私小説」と物語論和歌を含む古典+文学論
2022年井原西鶴集(茶の湯の話)「ギフト」論(贈与と社会)江戸文学+社会学的評論

傾向まとめ:古典は毎年異なる作品から出題されますが、文法・仮名遣い・内容理解の3点は必ず問われます。2022年は井原西鶴の江戸文学、2023年は和歌を含む歌論、2025年は「大鏡」の歴史物語、2026年は随筆的な作品と、ジャンルが非常に幅広いのが特徴です。現代文は評論文が中心で、2022年は贈与論、2023年は文学論、2026年は窓と意識の関係と、年々抽象度が上がる傾向にあります。日頃から様々なジャンルの文章に触れておくことが重要です。

社会(検査2)の分析

2026年の出題内容

2026年の社会は、地理・歴史・公民の3分野からバランスよく出題されました。

  • 地理分野:アジアの温室効果ガス排出、パリ協定に関連した環境問題、山形県の地形図読み取り
  • 歴史分野:茶の歴史を通じた日本と世界の交流史
  • 公民分野:現代社会の課題に関する資料読み取り問題

過去5年間の出題傾向比較

年度地理の題材歴史の題材公民の題材
2026年アジア・温室効果ガス・山形県地形図茶の歴史・日本と世界の交流現代社会の課題
2025年世界地理近現代史国際社会(フランス・オリンピック)
2024年日本地理・地形図日本史全般経済・社会
2023年ヨーロッパ地誌・緯度経度・言語ベルサイユ条約・人権宣言・留学生派遣群馬県前橋市・公共事業と景気
2022年世界遺産(アメリカ・エチオピア・ドイツ)・北海道ポーツマス条約・ワイマール憲法・正倉院再生可能エネルギー・社会保障・CSR

傾向まとめ:社会は毎年「ストーリー仕立て」の出題形式が定着しています。2022年は世界遺産と北海道旅行、2023年はロンドン留学の手紙、2026年はアジアの環境問題というように、身近なテーマと結びつけて地理・歴史・公民を横断的に問う形式です。地形図の読み取りは2023年(前橋市)、2024年、2026年(山形県)とほぼ毎年出題されており、必須の対策項目です。また、環境・エネルギー問題は2022年(再生可能エネルギー)、2026年(パリ協定・温室効果ガス)と繰り返し出題されており、時事的なテーマへの関心も求められます。

数学(検査3)の分析

2026年の出題内容

2026年の数学は大問6題構成で、以下のような出題でした。

大問内容配点
問1小問集合(計算・方程式など)基礎
問2データの活用(ヒストグラム)標準
問3空間図形(四角すい)標準〜応用
問4関数と図形の融合(三角形の平行移動)応用
問5平面図形(角の二等分線・中点連結定理)応用
問6数の規則性応用

過去5年間の出題傾向比較

年度問1(小問)データ活用図形関数その他応用
2026年計算・方程式ヒストグラム四角すい(空間)関数+図形融合数の規則性
2025年小問集合8問箱ひげ図空間図形関数確率・証明
2024年計算・基礎問題データ分析立体図形関数+図形確率・規則性
2023年8問(計算・連立・√・反比例・箱ひげ図)箱ひげ図円柱+円錐正方形上の動点確率(カードゲーム)
2022年8問(計算・分数式・√・方程式・変域・円周角・標本調査)標本調査三角柱・四角錐関数確率(サイコロ)

傾向まとめ:数学の構成は5年間で安定しており、「小問集合→データ活用→空間図形→関数→平面図形→応用」という流れがほぼ固定されています。特に注目すべき変化は以下の通りです。

  • データの活用が毎年出題。2022年は標本調査、2023年・2025年は箱ひげ図、2026年はヒストグラムと出題形式は変わるが、新学習指導要領の影響で今後も必出
  • 関数と図形の融合問題は毎年最難関の1つ。2023年は動点問題、2026年は三角形の平行移動
  • 空間図形は体積・表面積の計算が定番。2022年は三角柱と四角錐、2023年は円柱+円錐、2026年は四角すい
  • 確率は2022年(サイコロ)、2023年(カードゲーム)と毎年出題。身近な題材で条件整理力が問われる
  • 問1の小問集合で確実に得点することが合格のカギ

理科(検査4)の分析

2026年の出題内容

2026年の理科は大問8題構成で、物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題されました。

  • 生物:動物の分類
  • 化学:ダニエル電池
  • 地学:火山灰の観察
  • 物理:電磁誘導
  • 地学:湿度の計算
  • 物理:浮力
  • 生物:植物の生殖
  • 化学:酸化銅の還元

過去5年間の出題傾向比較

年度物理化学生物地学
2026年電磁誘導・浮力ダニエル電池・酸化銅の還元動物の分類・植物の生殖火山灰・湿度
2025年電気回路・力学化学反応・水溶液植物分類・遺伝天気・地層
2024年電気・運動化学変化生物の体のつくり天体・地震
2023年電気(テーブルタップ・回路)気体の性質・化学反応(硫酸亜鉛+Mg)神経(反応時間)・細胞分裂堆積岩・化石
2022年(該当なし)化学電池(硫酸銅+硫酸亜鉛)骨と筋肉(多細胞生物)太陽系の惑星・気温と湿度(乾湿計)

傾向まとめ:理科は毎年大問8題で安定しており、4分野から2題ずつ出題されるパターンが続いています。注目すべきポイントは以下の通りです。

  • 実験・観察をベースにした出題が全問で徹底されている。教科書の実験内容をしっかり理解しておくことが必須
  • 計算問題が毎年含まれる(2022年は気温と湿度、2023年は反応時間・消費電力、2026年は湿度・浮力の計算)
  • 電池・イオンは超頻出テーマ。2022年は化学電池(硫酸銅+硫酸亜鉛)、2026年はダニエル電池と、毎年形を変えて出題
  • 天気・湿度も繰り返し出題。2022年は乾湿計を用いた湿度計算、2026年も湿度計算が出題
  • 生物分野は分類・体のつくり・遺伝・細胞分裂など幅広い。2022年は骨と筋肉、2026年は動物分類と植物の生殖
  • グラフや図の読み取り、作図問題にも対応できるようにしておく

英語(検査5)の分析

2026年の出題内容

2026年の英語は、筆記(検査5-1)リスニング(検査5-2)の2部構成でした。

  • 問題1(長文読解):カナダでの星空観察をテーマにしたスピーチ文。自然体験を通じた学びがテーマ
  • 問題2(対話文):ピクトグラム(絵文字記号)に関する対話。日常的な話題と社会的トピックの融合
  • リスニング:3パート構成(質問応答・会話理解・適切な応答の選択)

過去5年間の出題傾向比較

年度長文テーマ対話文テーマリスニング
2026年カナダでの星空観察ピクトグラム3パート構成
2025年文化・国際交流日常会話3パート構成
2024年体験・学び日常会話3パート構成
2023年陶芸体験(祖父の工房・Kimiko)対話文+スピーチ理解3パート(質問応答・会話・応答選択)
2022年留学生Mauro・教育の重要性・Ryoma日常会話3パート(週末・家族・買い物など)

傾向まとめ:英語の出題構成は5年間で非常に安定しています。

  • 長文読解は毎年「中学生のスピーチ」形式。2022年は留学生との交流と教育、2023年は陶芸体験、2026年は星空観察と、体験を通じた学びや気づきがテーマの中心
  • 長文の語数は約300〜400語で安定。内容一致、空欄補充、語順整序、英問英答が定番の設問パターン
  • リスニングは毎年3パート構成で変わらず。2022年は週末の過ごし方・家族紹介・買い物、2023年は質問応答・会話・応答選択と、日常的な会話場面が中心
  • 2026年のピクトグラムのように、社会的な話題が対話文に取り入れられる傾向がある
  • 文法の動詞変形(come→came、break→brokenなど)は毎年出題される

過去5年間の総合的な傾向と2026年の位置づけ

2022年から2026年までの5年間の中期選抜を通じて、以下のような大きな傾向が確認できます。

1. 出題形式の安定性

各教科の大問数・配点構成は5年間でほぼ変化がありません。国語は古典+現代文の2題、社会は地歴公民の融合型、数学は6題前後、理科は8題、英語は長文+対話+リスニングの3部構成です。この安定性は受験対策の立てやすさにつながります。

2. 思考力・表現力重視の強化

単純な知識問題の割合が減り、資料やグラフの読み取り、記述式の回答、複数の知識を組み合わせて解く問題が年々増加しています。特に社会と理科でこの傾向が顕著です。

3. 実生活との結びつき

社会では毎年「旅行」「留学」「調べ学習」などのストーリーの中で知識を問う形式が定着しています。2022年は世界遺産と北海道旅行、2023年はロンドン留学、2026年はアジアの環境問題と、毎年テーマは変わりますが形式は一貫しています。理科も日常的な実験や観察を題材にした出題が主流で、英語の長文も中学生の実体験がベースになっています。

4. 新学習指導要領の影響

数学ではデータの活用が毎年出題されるようになりました。2022年は標本調査、2023年・2025年は箱ひげ図、2026年はヒストグラムと、出題形式を変えながらも必ず含まれています。理科でも探究的な実験設計に関する問題が増えています。

5. 繰り返し出るテーマ

5年間の分析で、特に繰り返し出題されるテーマが明確になりました。理科では電池・イオン(2022年:化学電池、2026年:ダニエル電池)や湿度計算(2022年・2026年)が複数回出題されています。社会では環境・エネルギー(2022年:再生可能エネルギー、2026年:パリ協定)が注目テーマです。これらは優先的に対策すべき分野といえます。

2027年度受験生へのアドバイス

過去5年間の分析を踏まえ、来年度の受験生に向けたアドバイスをまとめます。

教科別の対策ポイント

教科最優先で対策すべきこと
国語古典は毎年異なる作品が出るため、文法・仮名遣いの基礎を固める。現代文は評論文の読解練習を重点的に。2022年〜2026年で江戸文学・歌論・歴史物語・随筆と幅広い古典が出題
社会地形図の読み取りは必須。地理・歴史・公民の横断的な理解を深める。環境・エネルギー問題は要注意。時事問題にも注意
数学問1の小問集合で確実に得点。データの活用(箱ひげ図・ヒストグラム・標本調査)は必ず出る。関数と図形の融合問題を重点練習。確率も毎年出題
理科教科書の実験を正確に理解する。電池・イオンと湿度計算は超頻出。計算問題(密度・電力・湿度など)の練習。4分野まんべんなく対策
英語長文は300〜400語のスピーチ形式に慣れる。リスニングは毎日の練習が効果的。動詞の変形は確実に

最後に:中期選抜は基礎〜標準レベルの問題が中心ですが、後半の応用問題で差がつきます。まずは基礎を確実に固め、その上で過去問演習を繰り返すことが合格への最短ルートです。KYOTO STUDYでは今後も京都府の入試情報を発信していきますので、ぜひ参考にしてください。

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