セカンドキャンパス 高見塾長の勉強法指南
[基本] 過去問をやったあとの作法
入試本番、そして3学期に向けての準備がすでに始まっています。
受験生たちは、過去に受けた模試や志望校の過去問など、実戦的な演習をやることが多くなっています。
本番まで残された時間はわずかなんですが、この「過去問演習」というのは、ここまでで積み上げられてきた土台の力をもとに、圧倒的に総合力を伸ばしてくれます。
これまでになかった学習量をこなすことになると思いますが、これまでにない伸び
が実現するはずです。そういう意味で、ただ受験勉強というだけでなく、人生のなかでそう何度もない大きな成長の時期です。
それを噛みしめるように、1日1日を大事に過ごしていってほしいと思います。
どこの学校でもいい、どの教科でもいい、過去問を1年分解いたとします。解いてから、どんなことをしますか?
①答えを見て、マル付けをして、点数を計算する。
②できなかった問題について、答えを見て正解を書き込む。(直し)
③解説を見て解き方を理解する。わからなければ質問する。
④それぞれの問題についての重要ポイントなどをノートにまとめる。
⑤同じ問題をもう1度やって、できるようになったことを確かめる。
①はまあおそらく全員やると思います。でも、これ考えてみたら、点数を伸ばす要素はゼロの行動ですよね。
②も実は、「やったから点が上がる」というものでもありません。
次に点数を上げることに直結するのは、間違いなく③④5なんです。
そして、これまでの経験上、一番伸びに差がつくのは5です。
「もう一度」をやらずに伸び悩んでいる人が多いなかで、ここを丁寧にやると圧倒的に力がついてきます。
実は、1度解いた問題をすぐやり直すのは、それほど時間はかかりません。50分のテストなら、15分もあればできることが多いです。
ただ、心理的には面倒なので、復習のプロセスのなかに組み込んで、意識してやることが大事です。
過去問を用いた学習の際に、ぜひ生かしてみてください。
個別指導教室セカンド・キャンパス代表
「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営。
平日ほぼ毎日発行される教室通信「やる気発生装置」は学校情報、受験情報、勉強の仕方等役立つ記事を多数掲載。
保護者や塾生だけでなく、塾関係者や学校関係者にも幅広く人気がある。
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