京都府の公立高校、どこが人気だった?令和8年度 中期選抜の出願状況ふりかえり

令和8年度の中期選抜が3月6日に実施され、受検者数が京都府教育委員会から発表されました。
3月17日の合格発表を待つこの時期、今年の入試データを振り返ってみましょう。

この記事では、京都市・乙訓通学圏を中心に「どこが人気だったのか」「昨年と比べてどう変わったのか」を、受検者数のデータから読み解いていきます。来年の受験を控えた現中2生やその保護者の方には、志望校選びのヒントになるはずです。

※ 各校の志願者数・倍率の一覧データはこちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

目次

全体の受検状況をざっくり押さえる

まず全体像から。令和8年度の中期選抜は、全日制の受検者数が5,127人でした。昨年度の5,609人から482人の減少です。

全日制全体の倍率は0.85倍(昨年度0.93倍)。募集人員に対して受検者が足りていない状態が続いています。ただし、これはあくまで全体の平均値。学校ごとに見れば、1.2倍を超える人気校もあれば、0.3倍を下回る学校もあります。

志願者5,245人に対して受検者は5,211人。全体で34人(0.6%)が当日欠席しています。欠席率は昨年度(0.5%)とほぼ同水準でした。

京都市・乙訓エリア、受検倍率が高かった学校は?

京都市・乙訓通学圏の普通科系で、受検倍率が高かった学校を見ていきます。

今年、このエリアで最も受検倍率が高かったのは開建高校(ルミノベーション科)の1.31倍。続いて日吉ケ丘高校の1.28倍、鴨沂高校の1.22倍、桃山高校の1.21倍、山城高校の1.20倍と続きます。

専門学科以外に限って見ると、開建(1.31倍)、日吉ケ丘(1.28倍)、鴨沂(1.22倍)、桃山(1.21倍)、山城(1.20倍)、洛北(1.18倍)がトップ5。ここに紫野(1.17倍)、堀川・嵯峨野(ともに1.14倍)、鳥羽(1.12倍)、桂(1.10倍)が続く構図です。

昨年と比べて大きく動いた学校

今年の受検データで注目したいのは、昨年度からの変動幅です。数字だけ見ると「1.2倍前後の学校が並んでいるだけ」に見えますが、昨年と比べると景色がだいぶ違います。

倍率が大きく上がった学校

洛北高校は昨年の0.99倍から1.18倍へ上昇。受検者数も111人から132人に増えました。

鳥羽高校も0.89倍から1.12倍に。今年は125人が受検し、しっかり定員を超えています。

山城高校は1.10倍から1.20倍へ。268人が受検し、募集人員224人を44人上回りました。

そして向陽高校。昨年の0.80倍から今年は0.96倍に回復しています。

倍率が大きく下がった学校

反対に、昨年高倍率だった学校が今年は落ち着いた例もあります。

鴨沂高校は1.41倍から1.22倍に。依然として人気校ですが、昨年ほどの過熱感はありません。

紫野高校は1.38倍から1.17倍へ。嵯峨野高校も1.29倍から1.14倍に下がりました。堀川高校も1.30倍から1.14倍です。

開建高校は1.72倍から1.31倍に大きく下がりましたが、それでも1.3倍超え。開校4年目で高い人気を維持しています。

そして朱雀高校が1.15倍から0.87倍に低下。乙訓高校も1.09倍から0.96倍に下がりました。

なぜこうした変動が起きるのか——「隔年現象」の話

こうした倍率の上下は、受験業界で「隔年現象」と呼ばれるパターンで説明できます。

しくみはシンプルです。ある年に倍率が高かった学校は、翌年「あそこは倍率が高いから避けよう」と敬遠されて倍率が下がる。逆に、倍率が低かった学校は「今年は狙い目かも」と志願者が集まって上がる。この繰り返しです。

今年の京都市内を見ると、まさにこのパターンがはっきり出ています。

  • 昨年高倍率 → 今年低下:鴨沂、紫野、嵯峨野、堀川、朱雀、開建
  • 昨年低倍率 → 今年上昇:洛北、鳥羽、山城、向陽

来年受験する人は覚えておいてください。「今年高かったから来年も高い」とは限りません。

日吉ケ丘は今年も安定の人気

隔年現象に左右されにくい学校もあります。その代表が日吉ケ丘高校。今年の受検倍率は1.28倍、昨年は1.31倍。2年連続で1.3倍前後を維持しています。

人気の背景には、英語教育への注力があります。校内の「English Village」や充実した留学プログラムは、「英語を伸ばしたい」という生徒に刺さっている。単位制で自分の興味に合わせた科目選択ができる点も魅力です。

同じく桂高校の普通科も1.09倍→1.10倍と安定推移。桃山高校も1.19倍→1.21倍とほぼ横ばい。こうした「毎年安定して1倍を超える学校」は、地域からの信頼が厚い証拠と言えるでしょう。

専門学科は「一部だけ高倍率」の二極化

中期選抜全体の話になりますが、専門学科の二極化も今年の特徴です。

倍率トップは田辺高校の自動車科(1.89倍)、次いで工業高校の電気テクノロジー科(1.73倍)桂高校の園芸ビジネス科(1.50倍)。特に桂の園芸ビジネス科は昨年の0.67倍から一気に跳ね上がりました。

一方、専門学科全体では0.51倍、総合学科はなんと0.03倍。「資格が取れる」「就職に直結する」イメージが明確な学科に人気が集中し、そうでない学科は敬遠される傾向がはっきりしています。

定員割れの学校をどう見るか

京都市・乙訓エリアでは、洛水高校(0.24倍)西乙訓高校(0.21倍)が大きく定員を下回りました。洛水は昨年の0.71倍からさらに低下し、受検者は27人。東稜高校も0.58倍と厳しい状況です。

ただ、「倍率が低い=よくない学校」とは限りません。少人数のぶん先生の目が行き届く、落ち着いた環境で過ごせるといったメリットもあります。倍率が低いということは、合格の可能性が高いということでもある。倍率だけで学校の良し悪しを判断せず、校風や通学のしやすさなど、自分に合うかどうかで選ぶことが大切です。

来年の受験生が今回のデータから学べること

最後に、来年の公立高校入試を受ける現中2生に向けてポイントを整理します。

① 倍率は毎年動く。1年分の数字で判断しない

隔年現象があるため、今年低かった学校が来年も低いとは限りません。志望校を考えるときは、最低でも2〜3年分の倍率推移を見てください。KYOTO STUDYでも過去の倍率データを随時まとめていますので、参考にしてください。

② 「自分に合う学校かどうか」が一番大事

倍率が高い学校は確かに競争が激しくなります。でも、3年間通う場所を倍率だけで選ぶのはもったいない。校風、部活動、通学時間、進路実績——自分が何を重視するかを明確にして、学校を選びましょう。

③ オープンキャンパスには必ず行く

数字だけではわからないことがたくさんあります。校舎の雰囲気、先生の話し方、在校生の表情。こうした「空気感」は、実際に足を運ばないと感じ取れません。6〜8月のオープンキャンパスは志望校を絞り込む最大のチャンス。気になる学校には必ず行ってみてください。

④ 内申点の準備は中1の早期からが勝負

前期選抜(共通枠)の合否は、内申点195点+学力検査200点の合計395点満点で決まります。内申点は中1から中3までの成績が反映されるため、中3になってからでは間に合わない部分があります。中1の入学段階から、定期テストの点数と提出物を意識しておくことで、選択肢はぐっと広がります。

まとめ

令和8年度の中期選抜では、京都市・乙訓エリアで開建(ルミノベーション科)、日吉ケ丘、鴨沂、桃山、山城が受検倍率の上位となりました。洛北や鳥羽が昨年から大きく上昇した一方、鴨沂・紫野・嵯峨野は昨年より落ち着くなど、隔年現象がはっきり表れた年でした。

受検データは「過去の結果」ですが、来年の受験に向けた大きなヒントでもあります。数字を眺めるだけでなく、「なぜこの学校に人が集まったのか」を考えることで、自分に合った志望校が見えてくるはずです。

KYOTO STUDYでは、京都の高校受験に関する最新情報を随時発信しています。志望校選びや受験勉強のご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。

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