中期選抜が終わって、合格発表までの約10日間。ふとした瞬間に「落ちたらどうしよう」という考えが浮かんで、そこからずっとぐるぐる。そんな状態になっていませんか。
勉強中でも、ごはんを食べているときでも、夜ベッドに入ったあとでも。気づいたら同じ不安を何度もなぞってしまう。受験を経験した人なら、誰でも覚えがある感覚だと思います。
今回は、そんな不安との付き合い方について、少しだけ書いてみます。
その不安は、がんばった証拠
まず知っておいてほしいのは、不安を感じること自体がまったく普通だということ。
そもそも、どうでもいいことに人は不安を感じません。落ちたらどうしようと思うのは、合格したい気持ちが強いから。真剣に勉強してきたから。不安の大きさは、そのまま努力の大きさでもあるんです。
こんなに不安になる自分は弱い、なんて思わなくて大丈夫。それだけ本気で取り組んできた自分を、まず認めてあげてください。
考えないようにしよう、は逆効果
不安なとき、多くの人は考えないようにしようとします。でも、心理学の世界ではこれがあまりうまくいかないことがわかっています。
有名な実験があります。今から白いクマのことを考えないでください、と言われると、むしろ白いクマのことが頭から離れなくなる。抑え込もうとすればするほど、その考えは強くなってしまう。
だから、落ちたらどうしようと思ったときに、考えちゃダメだと自分を責める必要はありません。あ、また来たな、くらいの感覚で受け流すほうが、実はずっとラクです。
不安をぼんやりさせておかない
不安が大きくなりやすいのは、中身がぼんやりしているとき。落ちたらどうしよう、のどうしようの部分がはっきりしないまま頭の中をぐるぐる回っている状態が、一番しんどいんですよね。
そんなときは、あえて具体的に考えてみるのもひとつの手です。
もし不合格だったら、次はどうする? 二次募集に出願するのか、私立に進むのか。どのルートにも、ちゃんと道はあります。
京都府の公立高校入試には二次募集という制度があって、中期選抜で定員に満たなかった学校が追加で募集をかけます。毎年、二次募集から進学している人も少なくありません。
最悪の場合でもこういう道がある、と具体的に知っておくだけで、漠然とした不安はかなり小さくなるものです。
待っている間の過ごし方
合格発表までの時間は、何をしても落ち着かないかもしれません。でも、その時間をただ不安に使ってしまうのはもったいない。
おすすめは体を動かすこと。散歩でもストレッチでも、何でも構いません。不安で頭がいっぱいのときほど、体のほうに意識を向けると気持ちが少しリセットされます。
あとは、受験勉強中にできなかったことをやってみるのもいい。ずっと我慢していたゲーム、観たかった映画、友だちとの外出。自分にご褒美をあげる時間だと思って、遠慮なく楽しんでください。
高校の予習を始めてもいいですが、無理にやらなくても大丈夫。何かしていないと不安というだけなら、勉強じゃなくてもいいんです。自分が心地よく過ごせることを選びましょう。
保護者の方へ
お子さんが不安そうにしていると、つい何か声をかけたくなりますよね。大丈夫だよ、きっと受かってるよ、と言いたくなる気持ちはよくわかります。
ただ、根拠のない大丈夫はかえって不安を強くすることがあります。根拠がないのにどうして大丈夫って言えるの、と本人が感じてしまうからです。
それよりも、いつも通りの日常を過ごすことのほうがずっと支えになります。普段通りの食事、普段通りの会話。特別なことをする必要はありません。日常が変わらずそこにあるという安心感が、何よりも力になるものです。
もしお子さんが落ちたらどうしようと口にしたら、否定せずに、そりゃ不安だよね、とそのまま受け止めてあげてください。それだけで十分。
合格発表の日まで
令和8年度の中期選抜の合格発表は3月17日(火)。
発表までの日々は長く感じるかもしれませんが、この時間はいつか必ず終わります。どんな結果であっても、ここまでがんばってきた事実は変わりません。
落ちたらどうしよう、と思ったら、これだけ不安になれるほどがんばったんだな、と読み替えてみてください。少しだけ、気持ちが軽くなるはずです。
合格発表の日、いい報告ができることを願っています。


