セカンドキャンパス 高見塾長の高校探訪
R2平安女学院中学・高等学校
平安女学院は、京都御所の西側、当塾のある高野周辺からなら自転車で15分もあれば行くことができる、たいへん便利かつ身近なところにある女子校です。
まさに京都のなかの京都という場所、そして、145年の伝統をもつ学校ですので、国の指定有形文化財になっている校舎や19世紀につくられたチャペルなど、校内の建物・設備にもさまざまな 由緒があります。
今年もぜひ見学に行きたかったところですが、春に予定されていた説明会が中止、先日ようやく実施された説明会も今年は学校外の会場に設定されました。
こればかりは仕方ありません。ぜひ説明を聞いておきたい学校ということで、行ってまいりました。
京都市内にはキリスト教系の女子校が4校あり、そのうちの3校は、 女性の校長先生です。3校とも何度もお話をお聞きしていますが、よく通る声で、人として女性としての生き方、教育のあり方をじっくりと語られる様子には、どこか共通したものを感じます。
今井千和世校長は、 もちろんその3人のおひとり。コロナの影響を大きく受けた今年度の前半を振り返りつつ、この状況の中で、価値観の見直しが求められている ことを話されます。
キリスト教の学校として、女子校として、愛と平和の大切さを伝えていきたい。そして、「自尊感情」「共感力」「対話力」 の3つを重点的に育成したい、というお話でした。
塾をやっている者からすると、こういうのはついダメ出ししたくなっ てしまいます。自尊感情・共感力一対話力がちゃんと育っているのか、 検証する手段がどこにもないからです。
容赦なく数字が出てくる「国立 大○名合格」だの「英検合格率○%」だのの方がありがたく見えるわけです。
でも本当は、学校も塾も、数字で検証できないような日々の営みにこそ意味があるんだろうなあ、ということを感じました。
実際、弱い 立場の人々に寄り添う教育、平和を大切にする教育に共感される保護者 の方々が多くいること、姉に続いて妹が入学し、ここで学んだ母が娘をまた入学させていることが、そのあらわれであるように思います。
いま女子校の生徒募集は総じて厳しいものですが、平安女学院高校の入学者はここ3年増え続けています。
特に、立命館進学コースは非常に 人気が高いです。このあたりは、受験生も現実志向であるようです。めざしたい人は、しっかりと地道な努力を続けることが求められます。
入試イベント最新情報:http://jh.heian.ac.jp/exam/event
個別指導教室セカンド・キャンパス代表
「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営。
平日ほぼ毎日発行される教室通信「やる気発生装置」は学校情報、受験情報、勉強の仕方等役立つ記事を多数掲載。
保護者や塾生だけでなく、塾関係者や学校関係者にも幅広く人気がある。
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