セカンドキャンパス 高見塾長の高校探訪
R3京都国際中学・高等学校
京都国際中学・高校は、在日韓国人のお子さん達が通う民族学校であった京都韓国学園を前身とする学校です。いまは韓国語を全く見たこともない子も入ってくる京都の私学の一員なのですが、韓国の言語・文化を本格的に学べる点では他にない特色があります。個人的には、高校野球ファンとしても見逃せない学校であります。先日、説明会と校内見学の機会をいただけることになりました。学校へお邪魔するのは2年ぶり度めとなります。今年も、楽しみに行って参りました。
京阪の「東福寺」駅から東側の山の方へ上っていくと日吉ヶ丘高校があるのですが、そこから更に坂道をのぼった丘の上のようなところに学校があります。緑に囲まれた、驚くほど静かな場所です。初めて寄せてもらった時には雨で、かなり苦労して坂道を上りました。2度めには自
転車で乗り込みましたが、やはり坂がかなりの強敵でした。駅から歩いて15分ほどの坂道、生徒さんたちはスクールバスで登校出来るそうなので、しんどさ半分、どんな感じか経験したい半分で、前回のアンケートに「駅からバスを出して頂けたら助かります」と、厚かましいことを
書いた記憶があります。すると今回なんと、駅から学校まで往復、バスを出してくださってました!感動です。バスで快適に学校へ向かうも良し、毎日坂道を踏みしめて足腰を鍛える日々を送るもよし。いずれにしても、ここでの学校生活はこの坂道とともにあると言えそうです。
いま新校舎が建築工事中で、施設は大幅に改善されるといいます。見た感じ、従来の校舎も十分新しくてキレイなのですが…、新しい校舎では、「国際」の名にふさわしく、韓国語・そして英語をさらに本格的に学べる語学室が整備されるということです。今回は折しも試験期間中ということで、普段の授業を見学することはできませんでしたが、たくましい野球部の生徒さんたちが、僕にはさっぱりわからない韓国語の文字と必死で向き合っている姿には、なんとも頼もしいものがありました。
自然豊かで落ち着いた環境のなかで、日本人と、韓国にルーツをもつ生徒さんたちが共に学んでいる学校です。韓国の大学に進学する人も多いそうです。いま、日本と韓国の関係は良好とはいえず、オリンピック関係でも何やら揉めているようですが、この学校の中ではそんな分断は全くみられません。若い世代が築く未来に、大いに期待したいです。
個別指導教室セカンド・キャンパス代表
「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営。
平日ほぼ毎日発行される教室通信「やる気発生装置」は学校情報、受験情報、勉強の仕方等役立つ記事を多数掲載。
保護者や塾生だけでなく、塾関係者や学校関係者にも幅広く人気がある。
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