セカンドキャンパス 高見塾長の高校探訪
R3花園中学・高等学校
日付をすこしさかのぼって、まだ梅雨が明けていなかった頃のある日、花園中学校・高等学校の説明会が開催されたので、参加させて頂きました。コロナ禍の状況と、学校が工事中ということもあって、今年も会場は学校ではなく京都駅近くの某ホテル。書斎ふうのインテリアと、きらびやかな照明に彩られた、かなりオシャレな部屋です。もちろん、消毒などの感染対策もばっちり完璧に実施されていました。
臨済宗の総本山である妙心寺が創設した学校で、来年には創立150周年を迎える、由緒ある伝統校です。ただ、10年くらい前は、あまり元気のある高校とはいえませんでした。授業見学をさせてもらった時、中3のあるクラスでは公立受験対策をしていました。内部進学をせず高校受験をする子たちの要望があるということで、それに応える学校側の誠実さは感じたけれども、ちょっと寂しい光景ではあったわけです。
そんな学校をまず中学校から立て直すべく、新しいコンセプトで中高一貫教育をはじめたのが5年前のこと。「東大・京大を越えて、海外大学に飛び込んでいく生徒を育てる」という触れ込みは、当時は正直、突拍子もないものに聞こえたんですが、そのときの1期生が高校を卒業して進路を決めようとしているのがまさに今。本当に海外進出を決めた人も多く、いまはネイティブ教員による英語オンリーの授業など、海外大学の実際の授業についていくための徹底的訓練の日々を過ごしているそうです。5年前にはなかったコロナという逆風に見舞われてはいますが、日本を飛び出すという志が今まさに実を結ぼうとしているときです。5~6年の間に全く違う姿へと変貌を遂げた学校だといえます。
これらの学校改革を一貫して進めてきた立役者といえるのが、副校長の中村広記先生。説明会のたびに、中学の改革はいまどういう状況にあるのか、ユーモアと情熱を込めて語られます。「京都の中学受験地図を一気に書き換えた人物」として、業界雑誌でもたびたび特集されるなど、
もはや全国的有名人となっています。説明会のあと、「いつも楽しみに読ませてもらっていますよ」と、声をかけていただきました。
満を持して創設150周年を迎えるべく、校舎の工事も佳境に入っているそうです。来年にはそのお披露目とともに、校内・授業の見学もきっとできることと思います。その日が今から楽しみであります。
個別指導教室セカンド・キャンパス代表
「学校ではできないことをやる」をモットーに、地域の小中高生を対象とした学習塾を運営。
平日ほぼ毎日発行される教室通信「やる気発生装置」は学校情報、受験情報、勉強の仕方等役立つ記事を多数掲載。
保護者や塾生だけでなく、塾関係者や学校関係者にも幅広く人気がある。
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