大谷中学校・高等学校

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セカンドキャンパス 高見塾長の高校探訪
R3大谷中学校・高等学校

コロナ禍のさなかにあった今春の入試で、3 195名におよぶ受験生を集めた大谷高校は、まぎれもなく近畿地方を代表する大規模校のひとつです。京阪とJRが通っていて、京都大阪はおろか滋賀や奈良からもアクセス良好。立地は確かに有利ですが、それだけで受験生が殺到とはいきませんから、やはり何かがあります。

今回は緊急事態下で開催された説明会。同じ日に説明会を予定していた学校もあったのですが、そちらは中止になっています。この時点での開催に賛否両論あると思いますが、とにかくも学校を見せたい!という大谷の熱意があらわれた判断ということでしょう。

とはいえ感染対策を考慮して、毎年必ずある授業見学は今回は無し。学校説明も1時間あまりに凝縮された内容でした。時間進行を気にしつつも、中学英語の進め方やグローバル科の取り組みなど、担当の先生が登場して直接説明をされます。現場の声をそのまま伝えたいというこだわりがあるのでしょう。話しだしたら止まらないキャラとして定着している校長飯山先生のお話もわずか13分。時間を縮めた分、いつもにもまして濃密なお話で、終了時には会場から拍手が起こりました。

帰路につく頃はちょうど昼食どき、校舎の窓際あちこちで、飛沫対策をとって横一列でお弁当を食べる生徒さんたちの姿がみられました。ちょうど出会った旧知の塾長K氏と意見交換。大谷は、他校と併願受験の結果、不本意なまま入学してくる子も多いです。そんな子たちにとっても、やがてかけがえのない学舎になっていく。それはやはり、それぞれの子たちになんらかの居場所を与えられる場になっていること、その土台を作っている校長先生の力が大きいのではないかというのが、たどり着いた結論でした。
立地条件や進路実績・偏差値だけでは測れない大谷の求心力、塾としてこれからも注視していきたいです。

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